アメリカン・ショートヘアー

「ワーキング・キャット(働く猫)」と形容され、がっしりした体形に、やさしい表情の大きな頭。とても飼いやすい猫です。

まだ未開の地であったアメリカ大陸には、野生猫のリンクスやボブキャットが生息していましたが、普通の家庭猫はいなかったようです。今から約300年前、新天地を求めてヨーロッパからやってきたピューリタンの人々は、いろいろな家畜と犬や猫などのペットを連れてきました。東海岸に上陸して西へ西へと開拓地を拡大するとき、猫たちは、荒野のネズミやヘビの退治に大活躍し、かけがいのない家族の一員として大切にされ、時には家族の団欒に笑いと安らぎをもたらしました。

こうして、アメリカに定着した家庭猫の中から、たくましく、性格のよい猫、美しい猫たちが次第に選び抜かれて、アメリカン・ショートヘアーの基礎となっています。やがて1906年に設立されたアメリカの猫クラブに「ドメスチック・ショートヘアー」の名称で登録されましたが、1960年代に「アメリカン・ショートヘアー」の名前に統一され、その人気が定着しました。日本にも古くから輸入されていますが、なぜか、銀色の縞模様だけがアメリカンのように思われていました。近年になって、ブラウンやブルーの縞模様の猫が輸入されると、一気に顔や体形を近代的にして、今日では人気NO.1の猫種になって います。

アメリカ生まれの猫は人気ナンバー1。大きな頭に中くらいの耳、ふっくらした頬、丸みのある大きな目、力強い四角い口元が特徴です。

温厚で物怖じしない性格です。

放し飼いにすることはやめましょう。繁殖を考えないネコちゃんは、生後6ヵ月前後で「避妊・去勢」をすれば、性格もやさしくなり、スプレー(掛け小便)もしないので、とても飼いやすくなります。