バーミーズ

短い被毛は、光沢がありピタリと体に張りついています。頭や顔には丸みがついて、前から見ても横から見ても平らな部分がありません。

バーミーズに似た猫が、タイ国のアユタヤ王朝の時代(1350~1967年)の書物に描写されているように、かなり昔から貴重な猫として王室や貴族の間で大切に飼育されてきました。やがて1930年、航海士により1匹の褐色の短い毛の「ウォンマウ」という名のメス猫がアメリカに渡り、カリフォルニアに住むDr.トンプソンに飼育されました。

ドクターは遺伝子学に基づいて、ウォンマウをシャム猫と交配したり、近親交配でアメリカ人が好むと考えられる小柄でポパイのような筋肉質な褐色の猫を作出しました。1936年にCFAで公認されると爆発的な人気をえて全米に広がりました。その繁殖の競争はエスカレートして、近親交配などいろいろな障害をもたらしましたが、現在では、極端な特徴を和らげるようにスタンダードの変更が行われ、問題は解決してきています。

東南アジアからアメリカに渡った猫は、赤褐色にキラキラ輝いた毛色、小柄な体は筋肉のかたまりです。

ピエロのようだといわれるように、とても陽気で、病人や老人を癒す猫として知られています。

遊びが大好きで、すばやい行動をします。部屋の工夫は広さよりも高さについて、階段の利用や猫棚などを考えてください。