ベンガル

大型の体形で、基本的に野性的な姿にみえます。丸みのあるクサビ型の頭部は、ボディと比較して小さく、輝いた卵型の目はブルーまたはアクアの色です。被毛は厚く豪華で、柔らかな手触り。毛色は野生にみられるヒョウ柄です。

普通の家庭猫とヤマ猫(ジォフロイチャット、ベンガルヤマネコなど)の交配は、何十年も前から試みられています。しかし、確かに野生猫の斑点模様は美しいのですが、性格面での問題、また激減する野生猫の保護などの問題もあり、その取り組みには慎重でなければなりません。この「血統猫のベンガ ル」の作出のスタートは、1952年、アメリカのアリゾナ州で始まりました。

1970年には白血病の研究を目的にした野生猫、アジア・レオパードと家庭猫の混血猫が数多く生まれ、その中から出産能力のあるメス猫たちが現在のベンガルの基になっています。1985年、キャット・ショーにデビューして圧倒的な人気をえましたが、さまざまな問題点から賛成と反対のある猫種で す。このベンガルを公認したTICAにおいても、3代祖に野生の血が入っている猫はショーに出られない規定があり、さらにCFAの憲章では野生猫との混血 を防止する条項があるため、血統登録は認められていないようです。

家庭猫に野生猫のイメージをもたせるために、事実その祖先にはアジア・レオパードが交配されています。

特におとなしい性格が認められます。

特別な環境は必要ありませんが、動くことが大好きなので、それなりの広さと高さの工夫のされた部屋がよいでしょう。