マンチカン

この猫の最大の特徴は、突然変異で生まれた特に短い脚です。脊椎、背骨に異状がなく、柔軟性が求められます。頭部はほぼ三角のクサビ形で丸みがあり、大きな耳、クルミ型の大きな目をしています。被毛には長毛と短毛があり、すべての毛色が認められます。

珍しい短足の猫「マンチキン」が、初めてアメリカに登場したのは、50年以上も前の1944年のことで、獣医の記録に残され、さらに1956年には、ドイツの動物学者が記録しています。しかし、アメリカやヨーロッパ(イギリス、ドイツ、ロシア)で発見された短足の猫たちは、血統猫として認められずに忘れられたようです。

再びアメリカで発見されたのは、1970年代にニューイングランド州で、1980年代にはルイジアナ州で発見されました。そしてサンドラ女史の所有したメス猫が生んだ子猫の中から、いくつかの系統が確立されて、現在のマンチキンになりました。アメリカでは、1995年にTICAで認められましたが、CFA で公認されるのには、繁殖上の弊害を確実に取り除く必要があります。日本でも繁殖されていますが、まだまだ希少な猫種で、後足の間接などの奇形を防ぐなどの遺伝的な研究が必要です。

座っているときは目立たないのに、動き出したらビックリ仰天、突然変異で生まれた短足の猫。脊椎、背骨に異常がなく、柔軟性が求められます。

見ているだけでもユーモラスな猫、とても愛情深い性格をしています。

脚が短くても遊び好きなのは、普通の猫と同じです。特別な飼育場所は必要ありませんが、病気などの発生を防ぐには、清潔にすることが大切です。