ロシアン・ブルー

ロシア帝国の貴族に愛された、気取り屋さん。細身の身体で端正な顔つき、ブルーの被毛は銀色に輝き、高級なビロード布のように分厚く滑らかな手触りです。グリーンの目は、宝石のエメラルドより美しく輝きます。

ブルーの毛色の猫は希少なためか、世界各地で大切にされていました。中でもロシアン・ブルーは、ロシア帝国の貴族が愛育していたと伝えられ、そのイメージが名前の由来になるなど、ちょっぴり気高さを感じさせます。ルーツについては諸説さまざまですが、1800年代の中頃に北欧またはロシアで誕生し、やがてイギリスで開花して、1888年にロンドンで開催されたキャット・ショーに出陳された記録が残されています。

その呼び方は、アーケエンジェル、スパニッシュ・ブルー、マルチーズ・ブルー、またはブリティッシュ・ブルーと変化しましたが、イギリスにおいてロシアン・ブルーと名づけられました。アメリカでは、1900年代の初期に血統登録されましたが、その人気が定着したのは1960年代です。現在の日本では、アメリカを超える人気猫になっています。

エメラルドのような美しいグリーンの目をもつ、ロシア貴族に愛されたブルーの猫。

飼い主を信頼するあまり、他人には警戒心が強いシャイな猫が多いようです。

猫にとっての自由な環境は、部屋の中で飼うことが常識で、放し飼いする無責任な飼育とは異なります。甘やかして自由に育てることは、猫をわがままにする場合もあります。良いこと悪いことのしつけは子猫の時からしてください。