ケアーン・テリア

「ケアーン・テリア」の名前は、スコットランドの農場の境界線や墓標に使われていた小さな積み石(ケアーン)に由来します。この犬は、その積み石のすきまに住む小さな動物を追い出す役目を果たしていたのです。何百年もの間、このように小動物の駆除犬として飼われてきましたが、現在では家庭犬となっています。アジリティ競技の、キツネの巣穴を模した設備で行われる「ゴー・トゥー・グラウンド」というテリアのための種目も得意。映画「オズの魔法使い」でトトの役をしていた犬としても知られています。スコットランドにおけるテリアの原種の1つで、スコティッシュ・テリア、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、スカイ・テリアなども、このテリアから生まれたと考えられています。

ケアーン・テリアは小さくて元気いっぱい。外側は堅い毛で、皮膚に近い方にふわふわした毛が生えています。毛色は赤、砂色、薄いグレーや濃いグレー、黒に近いものもあり、ぶちもありますが、白はほとんどありません。耳や目、鼻や口のまわりの濃い色の斑点は美点とされます。また、数年ごとに毛色がかわるため、成犬になったときの様子は子犬の頃からは想像できません。前脚から後ろの長さが約35cmと小さな体。頭の幅が広く、てっぺんの毛がふさふさしていて、まゆ毛まであります。鼻は黒。毛の生えた尾は短く、よく動きます。歯がなかったり、鼻がピンクがかっている、胸や脚が白い、毛が柔らかかったり巻き毛であったりするのは欠点とされています。

集合住宅で飼うのにおすすめです。週1回のブラッシング、月に一度の入浴をさせてあげましょう。トリミングやストリッピングを1年に2回してあげれば、テリアならではのかわいらしさをいつもキープできます。地面を掘って虫などを探すのが好きで、また、広い場所では何かを追いかけて走っていってしまうので、そばにいてリードははずさないでおきましょう。つないだままにせず、毎日の散歩でしっかり運動させてあげることが大切です。時には自分のテリトリーを守るために、自分よりも大きな犬とケンカして負けてしまうことがあります。また、おねだりするところはとてもかわいらしいのですが、太りやすいので、食事のあげすぎにはご注意を。ノミアレルギーになる場合があります。

とにかく元気でよく動き回ります。その様子は、小さな体の中に大きな犬がいるかのよう。すばしっこくていいつけをよく守る、明るいいたずら好きのかわいらしいワンちゃんです。気ままなところもありますが、人なつっこい性格です。メスはオスよりもさらに気ままな部分があるので、オスのほうが情が深いと言うブリーダーもいます。好奇心旺盛で大胆なところもあります。芸をするのが得意で、しつけもしやすいのが特徴です。子どもとも、いやがらずに上手につきあって遊ぶことができます。繊細な部分もあるため、しつけや訓練は厳しすぎてはいけませんが、きちんと行いましょう。愛情も注がれず、訓練もされないような場合には、性格が荒っぽくなったり、むだ吠えをするようになったりします。引越しをして新しい家に移る場合、新しい家にはすぐに慣れます。