バーニーズ・マウンテン・ドッグ

バーニーズ・マウンテン・ドッグの正確な起源は定かではありませんが、この犬種はおそらくスイスの山々で用いられた牧畜犬がその始まりであると考えられています。18世紀末の絵画にバーニーズ・タイプの犬が描かれています。19世紀末には、多くの外国種の犬がスイスに輸入されるようになり、純血のバーニーズ・マウンテン・ドッグは絶滅の危機に瀕しました。アルベルト・ハイム教授、フランツ・シェルテンライプをはじめとする人々が、生き残った犬を探して、バーニーズ・アルパイン・ハーズマンズ・ドッグ(ベルンのアルプスに住む牧畜犬)という独立した犬種を確立し、純血のスイス種を残す努力をしました。バーニーズ・マウンテン・ドッグという名は、この犬種が広く知られているスイスのベルン州に由来しています。がっしりしたバーニーズは家畜の群を追ったり、荷を引いたり、農場の番をするのに用いられてきました。やさしい陽気な性格で、家庭で飼うのに適した犬です。

がっしりした重い犬で、被毛は全天候型の美しいトライカラー(黒、タン、白の3色)のダブルコート。黒地に左右対称の赤褐色と白のマーキングが入っています。胸には白のぶち、頭とつま先に白い毛、両目の上、両頬、胸の脇、尾と各脚の下部に赤褐色のマーキングがなければなりません。被毛は長めで、直毛とややウェーブした毛と両方あります。幅広の頭は真ん中に浅い溝があります。中ぐらいの大きさの三角の耳は垂れ耳です。暗色の目はやさしい表情をたたえ、鼻は黒です。歯はシザーズバイト(上歯が下歯にややかぶさるはさみ状の噛み合わせ)でなければなりません。体はコンパクトで広く厚い胸板をしています。胸部は少なくともひじに達していなければなりません。尾は長くぼさぼさとしていて、休んでいるときは下に下がっています(犬が警戒している際わずかに上向きにカーブすることが認められています)。狼爪は切除すべきです。

えさを与えすぎてはいけません。この犬種はたくさん運動させてあげる必要があるので、郊外や田舎で飼ったほうがよいでしょう。大きな囲いのある庭があれば最適です。厚い被毛を持つバーニーズは暑い気候は苦手です。普通はとても丈夫ですが、股関節や肘関節の形成不全に気をつけてください。がん、鼓脹症、まぶたの疾患にもかかりやすい犬です。

やさしく物静かでとても献身的。忠実で愛情深い犬です。訓練によく応じ、学習意欲旺盛。感じやすいので、やさしく訓練してやりましょう。いい番犬になりますが、攻撃的すぎることはありません。自信家で機敏で気立てのいい犬です。きつい性格になったり内気になることがないので、子供の相手に適しています。成長には時間がかかることがあるので、子犬っぽくはしゃぐ時期がしばらく続きます。バーニーズは人と一緒にいたがります。庭や犬舎に置きっぱなしではいけません。生涯の友となる犬です。ほかの犬同様、バーニーズも子犬のときからよく人に慣らさなければいけません。