イングリッシュ・ポインター

ポインターの名の由来は、この犬が獲物を見つけた際にとる不動の姿勢によるものです。ポイントした先の方向に獲物が隠れていると主人に教えるのです。ポインターが英国で最初に文献に姿を現わすのは、1650年ごろのこと。ポインターは野ウサギを見つけるのに使われ、獲物を捕まえるのはグレーハウンドの役目でした。しかし1700年代初頭、狩猟がおしゃれなスポーツとなるころには、ポインターも選り抜きの上質の犬となりました。ポインターの優れた嗅覚は有名です。すばやく広い範囲をカバーして動くことができます。特に高地での鳥猟を得意としますが、ほかの猟もこなします。温暖な気候ではすばらしい持久力を発揮しますが、寒さは苦手です。水に入るのも苦手です。競技が得意なポインターは、いまだにポインティングの野外実地競技でほかのポインティング犬種を圧倒しています。現在、ポインターは家族用の猟犬であり、コンパニオンドッグ(伴侶犬)です。

誇り高く頭をもたげた、パワフル、優雅、そして貴族的な犬です。機敏な表情を持ち、筋肉の発達した運動能力の高い身体を備えています。鼻は鼻梁の最も高い位置にあります。ストップ(両目の間のくぼみ)はくっきりしています。暗色の目。中サイズの耳は垂れ耳で、ややとがっています。歯はレベルバイト(上下の歯がぴったりと合わさっている噛み合わせ)かシザーズバイト(上歯が下歯にややかぶさるはさみ状の噛み合わせ)。長い首。尾はまっすぐで先細、断尾は行いません。つま先は卵形。前脚の狼爪は切除することがあります。光沢のある滑らかな短い毛で多くは白色ですが、茶褐色、レモン、黒、オレンジにもなります。トライカラー(黒、黄褐色、白の3色)も認められています。

ポインターを家庭用ペットにするためには、たくさんの運動をさせることが必要です。運動が足りないと落ち着きがなくなり、物を壊すようになります。ショー用の血統のほうがよいペットになります。競技用の血統は家庭でペットにするには活発すぎ、猟犬の性質が強すぎるのです。猟の後には凍えたりしないよう完全に犬を乾かしてあげてください。また、定期的に耳をチェックしてあげてください。狩りの本能は早くから発達します。生後8週間の子犬であってもポインティングの動作を示します。股関節形成不全に注意してください。他にかかりやすい病気は、甲状腺や皮膚の疾患、小人病などがあります。

エネルギーとやる気に満ちています。忠実で献身的。人間にとって真の友となります。子供にもやさしく接します。エネルギッシュで熱意にあふれたハンターである反面、家では物静か。人嫌いにならないよう、子犬の頃から人に慣らしましょう。神経質な犬もいます。やや頑固で注意力散漫な傾向があります。