歴史
「テリアの王様」といわれるエアデール・テリア。その名は、たくさんの小動物が狩猟できる、イギリスのエアデール・バレーにちなんでいます。この犬種は、もとはウォーターサイド・テリアと呼ばれ、作物を荒らす動物を捕まえるための猟犬でしたが、のちに、水中を泳ぐ能力を高めるためにオッターハウンドと交配されました。小動物を捕らえるほか、アフリカやインド、カナダでは大型の獲物の狩猟に使われたり、警察犬としても活躍。第二次世界大戦中は、陸軍の番犬にも採用されました。今日では、主によきコンパニオン・ドッグとして活躍しています。
特徴
硬くてハリのある毛なみを持った、大型のテリア種です。頭部は長くて扁平、胸は厚く、全身のバランスが整っています。立つとトップラインが水平で、前足はまっすぐでガッシリしています。耳はV字形でやや前に垂れ、鼻は黒。噛み合わせはレベル・バイト(上下の歯がぴったりと合わさっている噛み合わせ)かシザーズ・バイト(上歯が下歯にややかぶさるはさみ状の噛み合わせ)。尾は、断尾をしなければ華やかですが、カールが背中にかかるのはあまりよくありません。硬いオーバーコート (上毛)の下にはソフトなアンダーコート (下毛)があり、毛色は黄褐色に黒またはダークグレーのまだら。黒い毛に多少赤毛が混じっていたり、胸に小さい白い星のような部分があってもよいでしょう。脚(腿も含む)、胸、腹部、頭、耳は黄褐色が望ましいとされ、肩も黄褐色のワンちゃんもいます。
飼育のポイント
被毛は十分に手入れしてください。とても騒ぐことがありますが、きちんとしつけておとなしくさせましょう。
性格
子犬の時はふざけることやいたずらが大好き。面白いものには目がなく、勇気があり、活発です。保護本能があるので、子どもには辛抱強く、やさしく接します。勘が鋭くて反応はスピーディー。よくしつけると、人間の言うことを素直にきくようになります。