スコッティッシュ・テリア

1700年代に英国のスコットランドで開発された犬種です。当初はスコットランドの町アバディーンにちなんでアバディーン・テリアと呼ばれていました。「スコッティー」(スコティッシュ・テリアの愛称)は、細身で体高の低いほかの犬と同じように、カワウソ、キツネ、アナグマ、ウサギなど、穴に住む動物の猟に使われました。このスタイリッシュなワンちゃんは今や人気のコンパニオン・ドッグですが、猟犬としての本能もいまだに持ち続けています。

スコッティーは丈夫で、体は小さくともエネルギッシュな犬です。短い脚と長いあごひげがあり、アーモンド形の目には濃いまゆげ毛がかぶさっています。ピンと立った小さな耳は先がとがっています。大きな鼻は黒。尾はぴんと立っています。背側の毛は粗い剛毛、腹側のほうはやわらかです。スコティッシュ・テリアの毛色は全身黒、ダークグレー、小麦色、灰白色、斑です。胸に小さい白色が入ることもあります。

被毛をよい状態に保つためには、こまめで念入りなケアが必要です。週2回のブラッシングのほか、3ヶ月に1回はストリッピングとシェイピングをしましょう。食事を与えすぎないでください。穴を掘るのが大好き。血統によってかかりやすい病気はスコッチテリア痙攣、フォン・ウィルブランド病、ノミによるアレルギー、皮膚と顎の疾患などです。

活発で勇敢、機敏。防衛本能が強く、遊ぶのが大好き、丈夫で愛嬌者。チャーミングで個性的。行動や気分が様々に変化します。大人になると気分屋で噛みぐせのある犬になることがあります。頭のいい犬で、厳しく扱われると、敏感に反応して歯向かいます。頑固な面もあるので、やさしく辛抱づよくしつける必要があります。ひとつの家族に忠実に仕え、ほかの人には関心を示しません。子供の相手に適しています。獰猛なハンターでもあります。まるで小型犬の姿をした大型犬です。