歴史
フラットコーテッド・レトリーバーは、ウォーター・ドッグ、アイリッシュ・セター、セントジョンズ・ニューファンドランドなど、すでに確立されている数種の犬種(コリーを含める説も)を交配させて、1800年代に作られました。この犬種は、第一次世界大戦が始まるまではかなり人気がありましたが、その後、ラブラドール・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーに人気を奪われてしまいました。フラットコーテッド・レトリーバーは、もっと注目されてよい犬種です。すぐれた鳥猟犬で泳ぎが得意なだけでなく、すばらしい家庭犬でもあるのですから。
特徴
つやのある中くらいの長さの被毛を持つ、美しい黒または茶褐色のレトリーバーです。豊かな羽毛に覆われたような脚、尾、胸をしていて、型にはめて作ったような長い頭には、つやがあり、マズル(鼻口部)は広く、ストップ(両目の間のくぼみ)はかろうじて確認できます。目はこげ茶色か栗色で、やや小さな耳は頭部にぴったりとついています。鼻は、被毛の色が黒の場合は黒、茶褐色の場合は茶色でなければなりません。
飼育のポイント
人なつこすぎて、来客に向ける愛情と関心が過剰になり、困らせてしまう犬もあるかもしれません。他のペットととても仲よくなります。股関節形成不全と進行性網膜萎縮症(PRA)に注意してください。たっぷり運動させる必要があります。
性格
すばらしい家庭犬であり、特に子供にとっては最高の友達になります。情緒は非常に安定していて、賢く、活発で人なつこく、やさしく、そして遊び好きです。非常にしつけしやすいのですが、飽きやすいところがあります。しつけは、1回の時間を短くし、楽しみながら行います。繰り返し過ぎてはいけません。陽気で献身的なコンパニオンドッグ(伴侶犬)となり、年をとっても子犬のように元気一杯です。このワンちゃんは、たいへん社交性に富んでいて、家族からたっぷり愛情と関心を注がれることを求めています。