歴史
ブラック・アンド・タン・クーンハウンドはブラッドハウンドとフォックスハウンドをかけ合わせて改良されました。アライグマ猟の猟犬としてよく知られています。ブラック・アンド・タン・クーンハウンドは獲物を木に追い上げると遠吠えをします。ほかにもビーバー、鹿、さらにはクーガーなどの猟にも重用されてきました。
特徴
ブラック・アンド・タン・クーンハウンドは大きくて力の強い作業犬です。長い歩幅のリズミカルな歩き方で広いグラウンドをカバーすることができます。キ甲(肩間の背の隆起)から臀部までの胴の長さは、キ甲レベルでの体高と同じか、またはやや長くなっています。背線はほとんど平らです。胸は少なくともひじまで達していなければなりません。この犬の顔は先祖のブラッドハウンドの血を表していて、大きな黒い鼻、長く垂れた唇、とても長い垂れ耳をしています。適度なストップ(両目の間のくぼみ)は後頭部と鼻の真ん中に位置しています。頭蓋の頂上はマズルの上面とほぼ平行です。歯はシザーズバイト(上歯が下歯にややかぶさるはさみ状噛み合わせ)でなければなりません。丸い目はへーゼルからダークブラウンにかけての色。なめらかな短い被毛は黒とタン(黄褐色)です。
飼育のポイント
広い郊外の家で飼うのがいちばんです。食事を与えすぎないようにしてください。あまりひとりで放っておかれると遠吠えをするかもしれません。面白そうな臭いを追ってどこかへ行ってしまうかもしれないので、安全でない場所でリードを離すのは危険です。知らない犬には攻撃的になります。ブラック・アンド・タン・クーンハウンドには2つのタイプがあります。ショータイプとフィールドタイプです。ショータイプのほうがやや大柄です。またショータイプの ほうがエネルギーや作業本能が抑制されているので、ペット向きといえます。股関節形成不全に注意しましょう。
性格
かしこく、献身的に作業をする犬です。機敏で熱意にあふれています。攻撃的な犬だと言う人もいますが、飼い 主の言うことはよくききます。別の情報源によれば、人にやさしく人なつこい犬です。個体によっては強い防衛本能を持っています。強情になる可能性があるの で、厳しく忍耐強い訓練を継続して行う必要があります。